3.11防災&追悼&有事炊き出しグランプリVol.3のグランプリ結果は以下の通りです。
総評
甲乙つけ難い出店者の炊き出しであったが、経験が明暗を分けたといえる。被災地からの出店者には、東日本大震災で実際に炊き出しを受けた、あるいは炊き出しを行った側としての体験等を下に、被災者の心労を考えた料理メニューや盛り付け、調理工程を単純化する工夫があった。一方、初出場の開催地相模原市からの出店者は、自らが炊き出しを受けた経験や実施した体験が乏しく、自分ごと化した炊き出しの展開に至らなかった。
【最優秀グランプリ】
・石巻うまいもん屋(一杯の教訓(かぼちゃを使ったおかゆ))
想定避難者に対しての配慮が出店者中№1であった。おかゆにかぼちゃを混ぜた“一杯の教訓”は 腹持ちも良く栄養面も考慮した炊き出しメニューといえる。なお、容器には、ビニール袋をかぶせてあり、食べ終わった後に、そのビニール袋を外すと、洗わなくてもその後の自炊等に容器を再利用できるという工夫もなされていた。また、炊き出しの脇には、充電ステーションを設けるなど、自ら被災した体験を最大限に生かし、如何にすれば被災者の労を少しでも軽減できるのかに注力した姿勢が随所に見られた。
【優秀グランプリ】
・七輪屋@復興屋台村気仙沼横丁(カマカレー)
炊き出しや自炊さらには救援物資として、定番であるカレーライスは、一方で、飽きられやすい側面をもつが、今回のマグロのカマを使ったカレーライスは、見た目にも驚きを与え、想定避難者の心労を和らげる効果があると判断した。また、味付けも老若男女問わない工夫がされており、避難所での炊き出しの経験を存分に生かしたものになった。開始間もなくは衛生面に課題が散見されたものの、自主的な気づきから改善された。
【優秀グランプリ】
・NPO法人キッチンカーズマーケット(すいとん)
常日頃から災害時での炊き出しに出動できるよう準備しているとのこと。。スープは、適量を袋に入れたものを冷凍して常備し、小麦粉を練ったものをちぎってすいとんとして加える方法をとることで、新鮮な美味しさはもとより、効率のよい炊き出しを実現した。誰にでも好まれる味付けも好感がもてた
【優秀グランプリ】
・石巻食堂(びっくりきつねうどん)
油揚げの中にうどんを入れたものを一人分、一体型として下準備し、温めた出汁スープと合わせる方法で、提供された。この工夫は、調理の効率、及び、同分量を盛りつけるという点において、評価できる。またキッチンカーをレンタルして望むなど衛生管理も徹底されていた。
【審査委員特別賞】
・小田急ホテルセンチュリー相模大野(野菜たっぷりポトフ)
ポトフは、救援物資で偏りがちな栄養バランスを考えたメニューといえる。野菜を煮崩れしないように大きく切ってあったが、少し小さめにカットしたものを用意する等、高齢者、幼児が食する場合に配慮した工夫も必要かもしれない。なお、制服/衣装が日常のホテルマンそのものであり、凛々しく清潔感もあって、炊き出しを受ける側への心理的な好感度も高いものであると思われる。
【出店者一覧】
トピックス① 各グランプリ 副賞(発電鍋)
グランプリを獲得された団体様には、TES ニューエナジー様より、お湯を沸かしながら発電蓄電できる発電鍋が贈呈されました。
トピックス② 炊き出しグランプリ缶バッチ
ボランティアの方々に想い出にとお配りした缶バッチは、松山大学東京センターの方々が手作りでご用意いただいたものです。ご協力ありがとうございました。
【出店者一覧】
今年から初めて充実させたエリアである。具体的には来場者に各ブースにて、有事に役立つ知恵や知識を学んでいただけるワークショップ等を実施した。大きく3つに分類でき、有事の際の「食べ物や飲料水の調達」「調理ノウハウ」「その他防災や減災に役立つ知恵」が学習できる。
【当日の状況】
2014年3月9日(土)に行われたvol.3は主に以下のメディアをはじめ、全21媒体にて紹介いただきました。炊き出しグランプリの意義を広く伝えることが叶いました。取材いただいた記者やメディアの皆様には深く御礼申し上げあげます。
・JFN系FMサウンドフリッカー(全国)(ラジオ)
・毎日新聞 朝刊
・神奈川新聞 朝刊
・相模経済新聞
・NHK首都圏ネットワーク(テレビ)(3月18日)
・NHK総合おはよう日本(テレビ)(3月25日)
・BS1 BS列島ニュース(テレビ)(3月31日)
・TBS朝ズバ!(テレビ)(3月11日)
【RUUさんのMC】
MCはRUUさんでした。相模原市の親善大使である彼女は元プロバレーボール選手。怪我という挫折を乗り越え、引退後は歌を通じて多くの方々に勇気を送り続けています。
【お笑い芸人 パーランク】
被災地石巻にも何度も足を運び、被災地の方々をなごましてきたお笑いを体験しました。
パーランクのブログはこちらです!(外部リンク)
【友近890】
被災地も含めた全国を自らの車で縦断し、『こころが温まる音楽』を提供しています。歌と書道のコラボレーション『彩り書道ソング』は必見です。今年も多くの方に愛と元気を届けてくれました。(外部リンク)
名称:3.11 防災&追悼&有事 炊き出しグランプリ Vol.3
~有事のための訓練と備え~
開催日時:2014年3月9日(日)
開催場所:相模大野中央公園
主催:炊き出しグランプリ実行委員会
事務局:一般社団法人エコ食品健究会
主な後援団体等:相模原市産業振興財団、相模原市社会福祉協議会、相模原市、
協力:ハウス食品、ハウスウエルネスフーズ、カルビー、ブルボン、日清食品、ロッテ、三立製菓、アマノフーズ、パン・アキモト、森永製菓、東洋水産、鳥取ウォーター、マザーウォーター、大阪前田製菓、エムシーシー食品、三幸食品他食品企業20社、災害救援ボランティア推進委員会、相模女子大学、中小企業診断士有志、成功志縁塾岡山 他
寄付先:被災地の飲食関連施設や個人団体
炊き出しグランプリvol.3でお預かりした御寄付額総額は以下になります。
なお寄付先の内容は各被災地仮設商店街または被災地飲食店のホームページを御覧ください。
お客様からお預かりした寄付額合計:300,250円
被災地J-VER購入費用予算額合計: 400,000円(一般社団法人エコ食品健究会より寄付)
一般社団法人エコ食品健究会からの寄付:1,200,000円
炊き出しグランプリvol.3で被災地から御出店いただいた皆様には、経済支援の目的から全額売上をお持ち帰りいただいています。その総額について以下に開示いたします。
被災地から御出店いただいたお店の売上合計額: 1,352,300円